TECHNIC & MENTAL
<尊敬する指導者と親愛なる選手たちの明るい未来を夢見るおやじからの戯言メッセージ.....>


●怒りさえ感じてしまう...-------------------01.02.18


最近なんともおかしな話を聞き、実際確認したところまったくの間違いであることもわかり、憤りを感じたのでその話を書きます。

やはり足の障害の件なのですが、接骨院で「外反母趾で非常に悪くなっているから何らかの手段を講じて処置するよう..」と、指示されて電話をいただきました。わたしは医者ではないですから、外反母趾がどのような症状の範囲を指すか細かい判断はできません。母親が話す内容は「ソフトテニスどころではなく..」悲壮感さえ漂っています。なんとかしろと言われても私のできることとは思えませんから、「ではあらためて...」と、電話を切り、その選手の足を以前観察したことを思い返してみましたが、そんな短期間に悪くするとは思えません。

翌日部活動に出ていき観察したところまったく変化はありません。それどころか外反母趾の症状に見えません。素人ですからはっきり断定はできませんし、選手の心理状態もありますから帰りに選手の家に行き、母親と話をしました。すると、接骨院に言われてシューズを大きなサイズに交換したと言います...。測ってみると25.0cm、シューズのサイズは26.5cm。

もう呆れてしまいました。何を根拠にそのようなことになってしまうのか理解に苦しみます。私の考えているシューズのフィットについて一通り話して、私に電話をしてきたわけを聞き、どうしたいのかを聞きました。結局は接骨院に言われるまま、知り合いに言われるまま、行動を起こしているということでした。

このまま私がなんらかの方法を指示したらそのまま実行されることは目に見えてわかりました。しかし、それでは困るのです。子供の足の状態を理解しないでいろいろ処置してみても、たぶん何も改善しないでしょう。選手も何が何だかわからないはずです。とりあえず医者の診察を受けるようにお願いして、その結果をふまえて行動することを理解させました。レントゲンを撮るようにも話しました。

翌日の予約を段取り、かならず受診するよう再確認してその日は帰りました。結果はやはりというか私の思ったとおり、外反母趾の症状はまったくありませんでした。もちろん痛みがあることから身体的な疲労はあるとのことです。

想像にかたくないのですが、選手の痛みに対する反応はさまざまです。「とても痛い..」から「ちょっと痛い...」など、なかには足の指先がシューズのアウターに触れただけでも痛みを訴えるものもいます。これは今までちょうどいいサイズの靴を履いたことがないためです。人生で初めて足がきちっと包まれているシューズをはいたことを考えてください。擦れたこともない皮膚が常に何らかの布やシューズを構成する素材に触れることは、選手の脳に新しい連絡網を造りはじめます。それが痛みなのかフィット感なのかは最初は決まりませんから、本人は痛みと表現することがあると思われるのです。

最初に戻って考えますと、接骨院での診察と整形外科での診察の結果の違いはいったい何なのか。今回私は整形外科側を支持しているのですが、その判断の違いがひょっとすると選手のその後に結構大きく反映してしまうのです。自身の足は「問題」をかかえている...と無意識に思考してプレイしているのです。いい結果が生まれるとは思えません。

譲って慎重に対応しようとしても、同様に選手の心は動揺してしまいます。結果をだしていたり、だしはじめている選手にとって苦しい情況です。

父兄や監督・コーチがそこら辺りをどう対処すべきかはわかりません。しかし、前向きな対処が望まれることであると思います。ジュニアの世代に生涯残る障害を抱えさせることは本末転倒です。

痛いのならスポーツはしない!というのが基本だと思います。治すことです。テーピングで治ることはありません。目的が違います。痛みの元をたつべきです。こんな簡単なことだと思うのです。親や他人では痛みの違いはわかりません。想像していても結論は出ません。適切な処置がどのような手順で、どのように行なわれるか...。緊急度と目的を要求にあわせてきちっと対応する。そのための手段に幅をもたせておく。いくつかのバリエーションを常に用意しておくことが肝心だと思います。

          
   


 

Copyright 2004 m@sa. All rights reserved.
made with an old Mac,G38100,SUPERmacS900NeWER

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送