m@saがいろいろ書いてきた足の問題について、ここら辺で総括したいと思います。------くれぐれも私見であることを言い訳しておきます。

　人は水平な場所に裸足で直立する場合、通常ツマ先を16度位開いた状態で安定して立ちます（異常がない場合）。

　また、人が直立（正しい姿勢で...）すると、その体重は足裏で支えます。

　足裏のなかでも荷重の中心となるのは、カカト・拇指球・小指球の3点です。この荷重の中心となる3点は、地面に対して水平になることで、最も効率良く荷重を受け止めることができます。脚の高い椅子に腰掛けて足を軽く浮かせた状態で膝は関節の動きに逆らわずに曲がります。これが最も理想的な足の位置です。

　足の開く角度は個人差があり、最も大きく影響してくるのが足首関節の外反・内反という症状（病気とは言わないまでも正常ではないと思います）です。

　直立した人間の足を後から見ると、アキレス腱が地面(水平面)に対して曲がった状態で接していることがよくあります。アキレス腱が内側方向に倒れている状態を「外反足」、外側に倒れている状態を「内反足」と呼びます。

　通常、「外反足」の症状を持つプレーヤーがスイング動作を行うと、力が内側に逃げるためにヒザが内側に入ります。また「内反足」でも、カカトが浮いた状態で靴の中に入るため、スイング時にはそのすき間を埋めるようなアオリの動作によって、ヒザはやはり内側に入る状態となります。エックス脚のプレーヤーはこの状態だと思うんですよね。（特に女子に多い....大人になり子供を生むとなくなるのは皮肉ですね....）

　日本人では約70%が「外反足」症状を持つといわれています。この症状を持つプレーヤーは平均よりも大きな角度ツマ先を開かないと安定したスタンスをとれません。

　足の回旋動作によって腰を回し込むスイング動作は、ヒザを内側に倒し込んで土踏まずをのアーチをつぶすような動作を伴うため、プレーヤーは特に外反の症状が多いと思われます。この場合、膝の曲がり方は関節に異常な力が加わることになり、スムーズな回旋動作につながりません。つまり外反している分膝を回し込んではじめて膝を入れることが（腰を落とすとも言いますね....）できるんです。内反も同様で、いちど無駄な動きをさせないと膝が曲がらないということです。

　キチッと造られたスポーツするための靴を選んでください。

　機能ばかりを売り物にした飽食の時代は過ぎました。基本性能の重要性が試されているときです。定価やブランドで価値が決まり高い安いではないのです。安くても良いものは好い....選手の足に最適なモノを選んでやってください。

　外反・内反の症状を持つ人であっても、カカト部分のホールドを高めるためにヒールカウンターがしっかりつくってあるシューズを正しいサイズで履くことで、踵骨およびその上に乗っている距骨、クルブシ関節の位置を正しく保ち、正確なヒザ入れを可能にします。

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以上の内容にご理解をされ..........それでも不安のある場合も多々あります。

そんなときにはまず医者に診てもらうことです。自分の体を理解することから始めることです。

蛇足ですが.....

　無理な運動動作での練習を毎日繰り返していくことで負担は蓄積していきます。足（カカトから爪先を総称して...）は人の体のなかで一番丈夫にできていますから、なかなか参ったとはいいませんが、カカトから上の膝や腰などはすぐに降参します。

　ちょうど大会前や大会期間中に降参することが多いと思います。これはメンタル面も関係していると想像しますが、人はとても大切なときに特に失敗やケガをすることが多いのではないでしょうか。

　これら選手の障害を防ぐ手段は、現在のソフトテニス（特に小・中学校）関係者は講じていないように見受けられます。ましてや障害が発生している選手のケアにまで対策していることなど稀と思います。

　このあたりが、ソフトテニスをメジャースポーツに育てられない現状をつくってきた業界を含めた連盟や教育のトップの怠慢なのではないでしょうか....とも思う分けですヨ。

メジャーといわれるスポーツは、ことごとく選手の育成にともなう障害などの問題点に関して、メーカーや医療関係者との連携をうまくやってきていると思うんです。ですから道具やその他マテリアルについて研究が進んでいます。指導者は指導だけでなく道具や障害についての知識が豊富で、経験だけに頼ることなくあまねく手段を講じています。

m@sa